「ビールの本場ってドイツじゃないの?」
そんなイメージ、持っている人も多いんじゃないでしょうか。
でも実は、「世界一のビール大国」と呼ばれているのはチェコなんです!
しかも、私たちが普段飲んでいるあの黄金色のすっきりビール、「ピルスナー」はチェコ生まれ。
今回はビール初心者さん向けに、チェコビールの魅力や特徴、そして本場ならではの面白いビール文化まで、まるっとご紹介します!
チェコは“ビール消費量”世界一!ビール大国の実力とは?
チェコの人たちは、どれくらいビールを飲んでいると思いますか?
なんと30年以上連続で「一人当たりのビール消費量 世界一」なんです!
現地ではビールのことを「ピヴォ(Pivo)」と呼びます。
チェコ人にとってピヴォは、ただの飲み物じゃなくて、生活に欠かせない“当たり前の存在”。
仕事終わりはもちろん、昼間から友人や家族とホスポダ(ビアホール)でビール片手にのんびり過ごす光景が、あちこちで見られます。
しかもビールのお値段がまたびっくりで、なんと場所によっては「水より安い」ことも!
こりゃ飲まないわけがないですよね(笑)。
チェコビールの特徴は「すっきり爽快」な飲みやすさ
そんなチェコビールの代表格が、世界的にも有名な「ピルスナー」タイプ。
黄金色の透き通った見た目に、きめ細かい泡。そして、クセがなくゴクゴクいけちゃう爽快な飲み口が特徴です。
「ビールって苦いし、ちょっと苦手…」って思っている人でも、チェコのピルスナーなら「これ、うまっ!」ってなるかもしれません。
ほどよい苦みと、麦の甘み・香ばしさのバランスが絶妙。
チェコでは伝統的な「デコクション法」という手間ひまかけた製法で作られているので、麦のうまみがしっかり感じられるんです。
実は“世界の定番ビール”はチェコ生まれ!ピルスナーの誕生秘話
今や世界中で飲まれている黄金色のラガービール。
実はこれ、1842年にチェコ西部の街「プルゼニ(Pilsen)」で生まれたんです。
その名も「ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)」これが世界初のピルスナー。
当時はまだビールといえば濁った黒っぽいものが主流だった中で、透明で美しい黄金色のビールはまさに革命的!
この「ピルスナー・ウルケル」がきっかけで、ピルスナータイプのビールは世界中に広がり、今ではコンビニや居酒屋で飲める多くのビールがこの流れをくんでいます。
そう考えると、「一番搾り」や「スーパードライ」も、ルーツはチェコにあると言えるかもしれませんね!
チェコならではの“ビール文化”が面白い!
チェコのビールは味だけじゃなく、文化もとっても面白いんです。
例えば、ビールのサイズ。
日本だと中ジョッキ500mlが定番ですが、チェコのホスポダでは1リットルサイズが当たり前。
さらに、なんと2リットルのジョッキを出してくるお店まであるんです!
そして注目したいのがビールの注ぎ方。
チェコでは「泡」もビールの一部として大事にしていて、注文時に注ぎ方まで選べるお店もあります。
代表的なのがこの3つ。
- ミルコ(Mlíko)…ほぼ泡だけ!ふわふわのクリーミーな甘みを楽しむ一杯
- シュニット(Šnyt)…泡多め、ビール少なめ。軽く一杯飲みたい時に
- ハラディンカ(Hladinka)…液体と泡の黄金バランス。王道の注ぎ方
特に「ミルコ」は日本ではなかなか見かけないスタイルなので、チェコに行ったらぜひ体験してほしいところです!
まとめ:チェコビールは“飲みやすさ”の王道!初心者こそハマる味
チェコビールの魅力、伝わりましたか?
ビールが苦手だと思っていた人でも、チェコのピルスナーなら「えっ、ビールってこんなに飲みやすいの?」と驚くはず。
のどごしはスッキリ、後味はほんのり甘く、麦のうまみもしっかり。
ビール初心者さんにこそ、ぜひ一度味わってみてほしい一杯です。
次の飲み会ではぜひ、「実はこのピルスナー、チェコが発祥なんだよ」なんて豆知識を披露してみてくださいね!
【おまけ】日本でも飲める!おすすめチェコビール
最後に、手軽に楽しめるチェコビールをいくつかご紹介します!
- ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)
世界初のピルスナー。クセがなくて超飲みやすい王道ビール! - コゼル(Kozel)
かわいいヤギのラベルが目印。ダークラガーもあって、ほんのり甘くて女性人気も◎ - ブドヴァル(Budvar)
麦の香りとコクがしっかり。飲みごたえのある一杯です。
最近は輸入ビール専門店やネット通販でも手に入るので、ぜひチェックしてみてくださいね!
以上、「ビール大国・チェコの魅力」編でした!