ビールってどうやって作られるの?
ビール好きのみなさん、こんにちは! 「ビールってそもそもどうやって作られるの?」と考えたことはありませんか? 普段何気なく飲んでいるビールですが、その製造過程には奥深い世界があります。 今回は、ビールの醸造プロセスを分かりやすく解説していきます!
1.どんなお酒にも必要不可欠!「水」
ビールの全成分のうち、およそ9割が水ということもあり、水の質がビールの出来を左右します。
また、ビールの製造段階では大量の水が使われ、大麦を発芽させる「浸麦用水」や、麦汁を作る「仕込み水」など、使われ方は多種多様です。全ての工程で使われる水の量は、ビール1リットルあたりおよそ10〜15リットルほどと言われています。
ビール造りには思ったよりも大量の水が必要なのです。
2. ビールの主役「麦芽」
ビールの材料の中でも特に重要なのが「麦芽(ばくが)」です。 麦芽とは、大麦を発芽させた後に乾燥させたもので、これがビールの味や色、香りを決める要素になります。 まずはこの麦芽を砕いてお湯と混ぜ、糖分を抽出します。 この作業を「糖化(とうか)」といい、ここで甘い麦汁(ばくじゅう)が出来上がります。
3. ビールに香りと苦味を与える「ホップ」
次に登場するのが「ホップ」です。 ホップはビールに独特の香りや苦味を与える植物で、これを加えることで、ただ甘いだけではなく爽やかな苦味を持つビールになります。 ホップを投入するタイミングや量によって、ビールの苦さや香りが変わるので、ここは醸造家の腕の見せどころ! ホップには防腐効果もあるので、ビールの保存性を高める役割も果たしてくれます。また、使用するホップの品種によっても香りや苦味の度合いが変化します。
4.「酵母」がアルコールを生み出す
麦汁にホップの風味を加えた後は、いよいよ「酵母」の出番です。 酵母は、麦汁に含まれる糖分を食べてアルコールと炭酸ガスを生み出します。 この発酵の過程で、ビール特有の香りやコクが生まれるんです。
発酵の方法には大きく分けて「上面発酵」と「下面発酵」があります。 ・上面発酵(エールビール):常温で発酵し、フルーティーな香りが特徴。 ・下面発酵(ラガービール):低温でじっくり発酵し、スッキリした味わいに。
発酵が終わったら、数週間〜数ヶ月熟成させてビールの味を整えます。
5. いよいよ完成!
熟成が終わると、濾過(ろか)して酵母や不要な沈殿物を取り除き、ついにビールが完成! 瓶や缶に詰めたり、樽に入れて出荷され、私たちの手元に届くわけです。
ビールの醸造はまるで職人技のような世界。 材料や製法によって味や香りが大きく変わるので、ビールの奥深さを感じますね。 次にビールを飲むときは、「このホップの香りいいな」「麦芽の甘みがある!」なんて感じながら味わってみるのも面白いですよ。
まとめ
普段何気なく飲んでいるビールも、さまざまなプロセスと長い期間をかけて製造され、私たちの手元に届けられます。
ビールの原材料である、大麦やホップを育てている農家や、仕込みから瓶詰めまでの作業をする醸造関係者など、たくさんの人々の手によってビール製造は支えられていると考えると、さらにビールのありがたみが感じられますよね。
それでは、今日も美味しいビールを楽しみましょう!乾杯!