こんにちは!
突然ですが、ビールは 「水が9割」 でできているってご存知でしょうか?
「ビールは麦とホップが命でしょ?」と思う方も多いかもしれませんが、実は 水がとても重要 なんです。
水質によってビールの味わいは大きく変わるため、世界の有名ビールには “水の特徴” がしっかり生きています。
今回は「水がビールに与える影響」について、わかりやすく解説していきます!
◆ ビールの90%以上は水!水の役割とは?

ビールの原料は 「水・麦芽・ホップ・酵母」 の4つですが、その中でも水は全体の 90%以上 を占めます。
つまり、ビールの味を決める大部分が 「どんな水を使うか」 にかかっているのです。
水の違いは、以下のような部分に影響を与えます。
口当たり(なめらか or しっかり)
苦味や甘みの感じ方
発酵のスピード
特に大きな影響を与えるのが 「硬水」 と 「軟水」 の違いです。
◆ 硬水と軟水でどう違う?ビールへの影響とは
水には「硬度」という指標があり、含まれる ミネラル(カルシウムやマグネシウム) の量によって、硬水と軟水に分かれます。
| 水の種類 | 特徴 | ビールへの影響 |
| 硬水 | ミネラルが多い | コクが強く、苦味やしっかりした味わいのビールになる |
| 軟水 | ミネラルが少ない | まろやかで柔らかい口当たりのビールになる |
つまり、どんな水を使うかによって、ビールの味わいの方向性が決まるのです!
◆ 世界の有名ビールと水質の関係
① ミュンヘンのラガー(硬水) → しっかりコクのあるビールに!
ドイツ・ミュンヘンの水は 硬水 で、ミネラルが豊富です。
この水が生み出したのが、「ミュンヘンラガー」 と呼ばれるコク深いビールです。
代表的なビール▶ 「アウグスティナー・ラガービール」
しっかりとした苦味と麦の甘みが感じられ、重厚感があるので肉料理との相性も抜群です
② ピルスナー(中程度の硬度) → キレのある爽快ビールに!
チェコ・プルゼニ地方の水は 中程度の硬度 を持っています。
この水から生まれたのが、ビールの王道スタイル 「ピルスナー」 です。
代表的なビール▶ 「ピルスナー・ウルケル」
スッキリとした飲み口と、キレの良さが特徴で、日本のビールもこのスタイルを手本にしているほどです!
③ アイルランドのスタウト(軟水) → まろやかでクリーミーな黒ビールに!
アイルランドの水は 軟水 です。
このやわらかい水が、世界的に有名な黒ビール 「ギネス」 などにぴったり合うのです。
代表的なビール▶ 「ギネス」
苦味がマイルドで、クリーミーな口当たりが特徴。
水のまろやかさが、この独特の飲みやすさを生み出しているのです!
◆ なぜブルワリーは「水」にこだわるのか?
クラフトビールを作るブルワリー(醸造所)では、わざわざ水を変えることもあります。
たとえば…
硬水の地域だけど、軟水を使いたい → 水をろ過してミネラルを減らす
もっと苦味を強調したい → あえてミネラルを加えて水質を調整する
こうした調整によって、狙った味わいのビールを作り出しているのです。
◆ 水が変わればビールも変わる!クラフトビールの例
最近のクラフトビールでは、あえて 「水の特徴」 を活かしたビールも増えてきています。
たとえば…
「軟水仕込みのIPA」 → 苦味がマイルドで飲みやすい!
「ミネラル豊富な水を使ったラガー」 → キレが強く、後味スッキリ!
水の硬度を変えることで、IPAの苦味やラガーの爽快感を調整するブルワリーもあるのです。
◆ まとめ:次にビールを飲むときは「水」にも注目してみよう!
普段はあまり意識しないかもしれませんが、実は 「水質」 がビールの味を決める大切な要素なのです。
硬水 → 苦味やコクが強い(ドイツやチェコのビール)
軟水 → まろやかで飲みやすい(アイルランドの黒ビール)
「このビール、なんだか飲みやすいな」と感じたら、それは 水の影響 かもしれません。
次にビールを飲むときは、ぜひ 「このビールはどんな水で作られているんだろう?」 と考えてみてください。
きっと、ビールの世界がもっと面白く、奥深く感じられるはずです






